皆さんこんにちは('ω')
クマ男です。
今回は⇩
【2022年 値上げが止まらない!】日本の物価上昇とその理由は?
というテーマで話をしていきたいと思います。
モノの値段が上がっているって知ってました?
皆さん、最近なんやらモノの値段が上がっていることに気づきませんか?
もしそう感じなくても、ガソリンや灯油の値段が上がっていることについては肌で感じているかと思います。
「あ!確かに・・・最近ガソリンがめっちゃ高くて、昨年の1.5倍くらいの値段になっていて大変だよ!」
そんな声が聞こえてきそうな気もしますが、ガソリンだけでなく、ありとあらゆるモノの価格が上がっていたりします。
「え~?でもスーパーなんかで買い物していても、特別値上がりしたような気はしないけどな・・・」
そう思っているかもしれませんが、
それは単純に「小売市場で価格転嫁が起こってない」だけだと思われます。
実は、すでにモノの価格は上がっており、あとは市場にどう価格転嫁していくというフェーズにあると思われます。
「2022年はまさに値上げが止まらない」
ということで、今回の記事では⇩
- なぜ2022年は値段が上がると分かるのか?
- 価格上昇を招いている主要因はなにか?
- 価格が上がる中、どうやって身を守ればよいのか?
以上、話をしていきたいと思います。
なぜ2022年は値段が上がると分かるのか?
なぜ2022年は値段が上がると分かるのか?
先ほどもお伝えしたように、消費者ベースで価格転嫁が起こっていないからです。
「ん?さっきも聞いたけど、消費者ベースで価格転嫁がおこっていないとはどういうこと?」
そんな質問が飛んできそうですが、
実は企業間で行われている取引に関しては、今まさに大幅な値上げが起こっていたりと、けっこうエグイ値上げが行われていたりします。
企業間の取引で値上げが起こっているとは?
企業間の取引で値上げが起こっているとは?
例えば、メーカー(製造企業)はモノを作る側ですが、モノを作るためには原材料が必要ですよね?
自動車を作るにも鉄やアルミ、半導体やプラスチックなど、様々な原材料が必要になってくると思います。
そしてモノを作るにも、原材料以外の製造コストがかかります。
つまり電気や燃料などエネルギーなどのコストです。
当然、製造コストが上がれば、価格転嫁(値上げ)をしなくては会社もやってられませんよね?
実は、今まさにエネルギーや原材料の価格が今とんでもなく暴騰していて、メーカーは慌てて寝上に踏み切ってきたりしているわけです(~_~;)
メーカーだけでなく商社も同じ
そしてそれは、メーカーからモノを仕入れている商社も全く同じ。
商社も仕入れ価格が上がっているから、販売店や小売店などに対して値上げを実施していたりするわけです。
で、その影響が徐々に市場に広がっていき・・・
恐らく2022年はとんでもない値上げのオンパレードになるのではないかと思ったりしているわけです(;'∀')
「いやいやクマ男さん!その根拠は一体なんなのさ?証拠を出せよ証拠を!!」
そんなヤジが飛んできそうな気がしたので、まずは下のグラフをご覧ください。
これは国内企業物価指数というもので、企業間の取引価格(基準値を100)の変動を表したものです。
ご覧の通り、キレイな曲線を描きながら2021年の年末に向かって価格が上昇しているのが分かるかと思います。
昨年は100を超えるか超えないかという状況だったのですが、なんと2021年11月には108を突破・・・(._.)
「おいおい!つまり価格が去年に比べて8%も上がったってことかよ?」
つまりそういうことですね(;'∀')
そしてさらに興味深いデータがあって、下のグラフをご覧ください⇩
これは消費者物価指数というもので、これは一般消費者がスーパーやコンビニなどの購入価格の変動を表したものです。
なんちゅ~か、さっきの企業間物価指数とちがって変動がすくなく、ヨコヨコしていませんか?
つまりどういうことか?
ピンとくる方はリテラシーが高いですね(^^♪
つまり、企業間の取引ではすでに価格転嫁が行われ始めているのだけど、
「一般消費者がスーパーやコンビニなんかで購入する価格には反映されていないよ」ってことです。
もちろん、ガソリンや灯油なんかは既に反映されてるんですが、日用品なんかはまだあんまりされていなくて、これから値上げの大波が襲ってくるのではないかと私自身もビクビクしております( ノД`)シクシク…
大波どころか津波かもしれませんね・・・クワバラクワバラ"(-""-)"
価格上昇を招いている主要因はなにか?
では次に気になるのが・・・
一体この価格上昇を招いている主要因は何者なのか?
どこのどいつがこの混乱を招いているのか?
そいつをやっつけたいところですが・・・
これはひとえに「これが全ての元凶です!」なんてことは言えなくて、とにかくいろんな問題が絡んでいます。
その中で「これは限りなく大きな影響を与えているだろう」と思われるものを2点ご紹介します⇩
- エネルギー価格の高騰
- 日本円の価値が落ちてきている
エネルギー価格の高騰
まず①のエネルギー価格の高騰からご紹介していきます。
これは皆さんも影響をモロにくらっているので、エネルギー価格が上がってきているのはご存知かと思います。
下記のグラフ3点をご覧ください⇩
上記3点のグラフは、ガソリンや灯油の原料である「原油」、「LNG(液化天然ガス)」、「石炭」の輸入価格の推移を表したもので、めちゃくちゃ値上がりしているのが分かりますよね?
どうりでガソリンがクソ高いわけですね・・・
しかし・・・
「エネルギー価格が上がったのは分かるけどさ!これが物価上昇となんの関係があるのよ?」
そんな風に思われた方もいるかもしれませんね。
でも冷静に考えてみてください。
皆さんが普段使われている電気って何で作られていますか?
日本の電力の75%以上が化石燃料を使った火力発電
そう、実は日本の電力の約75%近くが化石燃料(石炭、LNG(液化天然ガス)、石油等)を燃料源とした火力発電によって生まれていたりします。
しかも日本で使われる石炭の約60%以上、天然ガスの70%以上が発電に使われていて、発電のために化石燃料を調達しているようなものですね(;'∀')
改めて日本の電力がいかに化石燃料に依存しているのかが分かります・・・
さらに下のグラフをご覧ください⇩
これは、LNGの輸入価格(※貿易統計より)と電気料金の推移(※東京電力ホールディングス平均モデルより)を参照して作ったグラフです。
ご覧のとおり直近の電気料金の価格が上がってきているのが分かるかと思います。
電気料金には「燃料費調整」というものがあって、燃料価格に応じて電気料金に価格転嫁できるようになっています。
「え?じゃ~この異様な電気料金の値上がりはこのLNGや石炭といった化石燃料が原因なの?」
ズバリそういうことです!!
さらに燃料価格が電気料金に反映されるのは二ヶ月後だったりします。
つまりですよ!
2021年11月の異常なコスト(燃料代)は、2022円の2月にごっそり請求されるってわけです。
化石燃料と無縁の企業なんて存在しない
じゃ~ですよ!
皆さんのように家庭で電気を使うだけの方ならいいですが・・・
- 企業でめちゃくちゃ電力を必要としている業者はどうなのか?
- また、化石燃料をガンガン使って製品製造を行っている業者はどうなのか?
もうお分かりですよね?
製造コストがとんでもなく上がっていて、下手をしたら2倍、3倍まで膨れ上がっていて、企業によっては死ぬ寸前だったり・・・
なので「さすがに勘弁してくださいな!もうギブアップですわ!」
って感じになっているわけです。
もちろん企業が大量の赤字をぶっこいて死ぬわけにはいきませんから・・・
「お得意様には申し訳ないけど、これからは容赦なくガンガン値上げさせてもらいます」
と言い始めているわけです。
これがまだ初動の段階で、私たち消費者に転嫁されるのは来春以降くらいになるのかなと思ったりしています。
日本円の価値が落ちてきている
もう一つの値上げの理由については、これは為替が影響しています。
下のグラフをご覧ください。
これは直近のドル/円のチャートで、2022年1月に入り、なんと1ドル116円と勢いよく価格が上がっております。
つまりどういうことか?
日本円の価値がドルに対して下がったため、日本が海外からモノを仕入れるコストが上がったということです。
もちろん、原油や石炭など、海外輸入率99%のエネルギー資源の高騰にも影響を与えているのは言うまでもありません。
二重でコスト高になっているわけですね。
この辺りの背景についても、また別の記事で詳しく解説したいと思います。
あとこれも気になっている方も多いのではないかと思いますが・・・
「そもそもの燃料価格が上がっている要因ってなんなのだ?」と・・・
これについて語ると長くなってしまうため、これもまた別の記事で取り上げていきたいと思います。
価格が上がる中、どうやって身を守ればよいのか?
さて、ここまで話をしてきて気になるのは・・・
- 私たちはこのまま値上げラッシュにのまれて滅びるしかないのか?
- 何か手をうつことはできないのか?
残念ながら、普通に暮らしているだけでは、皆さんが持っている現金の価値はどんどん目減りしていくと思います。
目減りするとはどういうことか?
つまり「収入は変わらないのに、モノの値段ばかりが上がり、実質的に収入が減っている」ということになるわけです。
本来であれば、モノの値段が上がりインフレ状態になれば、賃金も上がっていくべきなんですが・・・
日本という国の構造上の問題で、一部の企業しかそれは出来ないのではないかなと思ったりしています。
「おいおい!そんなこと言わず、なんとか助けてくれよ!」
方法があるとすれば、私の思いつく限り二つの選択肢があるかなと思います⇩
- 賃金上昇の見込める会社に就職する
- 本業とは別に副業をはじめる
- インフレに強い企業に投資をする
まず、①についてはけっこうハードルが高いのと、私もやったことがないので割愛します。
②についても、これもけっこう時間と努力が必要なのでハードルは高いですが、出来ないことはないと思います。
それこそ今私が書いているブログの記事なんかも、やり方によっては稼げたりします。
このブログでは広告を張り付けていませんが、実は別ジャンルのブログでは毎月グーグル等から広告収入が入ってきたりしています。
で、恐らくもっとも手軽に実践できるのが③の「インフレに強い企業に投資をする」だと思います。
もちろん、リスクはあるし簡単ではありませんが、誰もができる方法だと思います。
インフレに強く成長する企業に投資をして、企業が得られたリターンの一部を頂くといったものです。
これについては、今後たくさんご紹介していきたいと思っていたりしますので、もし興味があれば定期的に私のブログに遊びにきて頂けたらと思います(^^♪
まとめ
ではでは、最後に今回の内容をまとめていきます⇩
なぜ2022年は値段が上がると分かるのか?
現状、すでに企業間の取引では価格上昇が行われており、その価格転嫁が一般消費者にまで転嫁されていない。
とはいえ、このまま価格転嫁できなければ企業が死ぬだけなので、2022年内には値上げすると思われる。
価格上昇を招いている主要因はなにか?
様々な諸物価の価格が上がっていて、もっとも影響のあるエネルギー価格が上がっているため。
そのため、企業の製造コストが上がってきており、価格転嫁しなければ会社が死ぬから容赦なく上げてきている。
またドル/円の価格が上がっており、海外のモノの値段が相対的に上がっている。
そのため、輸入品の仕入れコストが上がってしまい、海外依存度ほぼ100%のエネルギーにも関しても反映されている。
価格が上がる中、どうやって身を守ればよいのか?
あるとすれば以下の三つの方法⇩
- 賃金上昇の見込める会社に就職する
- 本業とは別に副業をはじめる
- インフレに強い企業に投資をする
①については難しく、②についてもややハードルが高い。
③は比較的ハードルが低いので、また別の記事でご紹介します(^^♪
以上、ここまでお読み頂きありがとうございました☆